不正への罰則
あるお客様企業で、
不正な経理をしていた方や出入りの業者さんからの謝礼を懐に入れていた方など、 立て続けに不正や犯罪に近いものが発覚しました。
悪質のため、結果的には数名が退職となりました。
経営陣や管理部門の責任者は、 罰則を強化して再発防止を進めようとされています。
しかし、罰則を強化しても巧妙に隠そうとするだけです。
根本的な解決のためには、 コンプライアンスはもちろん、崇高な経営理念や道徳などの 徹底的な浸透と日々の指導が必要です。
考え方やモラルを毎日のように経営幹部や上司が 言い続けなければなりません。 小さな子供に言い聞かせるように・・・。
その上で、仕組みとして、家庭ですと 親がテーブルの上に財布を出しっぱなしにしない、 などと魔がさすような状況を作らないことです。
例えば、稟議規程や決裁基準、ダブルチェックの仕組み化、 承認ルートやルールの制定などの対策を講じることです。
そして、最後に罰則を強化する。
この優先順位を間違えてはいけません。 会社が社員を信用していないことが伝わってしまいます。
何よりも不正が起こったことは社長はじめ、 経営陣自身の問題だと捉えることが変革する第一歩ですね。