疑似家族制度
メンター制度を発展させたものの一つに【疑似家族】制度があります。
名称は様々ですが、例えばある企業では、 40代の男女(父親と母親)+30代の男女(長男と長女)+20代の男女(次男と次女) という6人で社内に擬似的な家族を作り、
月に一度の会議や懇親会を義務付けるなどしています。 メンターメンティやブラザーシスター制度のように一対一の関係で終わらないので、
かなりの強制力と結束力が生まれることが利点として挙げられます。 このような疑似家族制度を取り入れる場合も、
原則は他部門他部署の社員で構成することが望ましく、5
0代以上の祖父母役を設けるなどの工夫もできます。
いずれにしても、縦の信頼関係(上司部下)と横のつながりが
モチベーションアップと退職を防ぐこととにつながるのは、
過去のデータや経験から明らかなので
「お互いがいかに社内の人と繋がるか」がポイントであると言えるでしょう。 【家族】がいるから辞めにくいなぁ、
もう少し歩み合えるかもしれないなぁという気持ちが沸けば
仲間意識や所属意識が芽生え、
給与や福利厚生などの単純な条件にとどまらない会社への愛着が生じるからです。
夏祭りや運動会などを企画して縦横の繋がりを作るのも同様の効果が期待され、
こういった取り組みを「セットで仕掛ける」ことも効果的だと思われます。