理想的なメンター
メンターとは、仕事または人生の指導者や助言者のことを指します。
メンター制度はもともと、自分が尊敬できる先輩などを非公式にメンターとして選び、
長期的に指導を受けたことから始まりました。
メンターは、知識のみならず仕事も人生も経験豊富であり、
コーチングやカウンセリングのスキルもあり、
業務そのものだけではなく、
キャリア形成や人生指導ができる「とんでもない人」であることが望ましいのです。
しかし、自分よりも数年前に入社しただけの先輩社員がメンターという会社が大半です。
これでは本来の目的と違うため、あまり意味がないように思います。
業務指導であれば通常でも行なうでしょうし、
お悩み相談であれば愚痴のオンパレードになりがちです。
そもそも、数年前に入社しただけの先輩から
生涯のキャリア形成や人生指導を本当に受けられるのでしょうか?
また、若いときにそのような指導ができるのでしょうか?
これまで見てきた中では、
20代や30代の先輩社員では到底つとまらず、
40代半ばを過ぎてやっとできるかもしれないなぁという印象です。
役職で分けるのは誤解を生むかもしれませんが、
公的機関や大企業では部長クラス、中小企業では役員クラスでないと厳しいと思います。
メンター制度を取り入れるのであれば、何のためのメンター制度かよく考えるべきです。