理想の人財像
「数学者で、歴史学者で、政治家で、哲学者でもなければならない。
記号もわかるし、言葉も話さなければならない。
普遍的な見地から特殊を考察し、
抽象と具体とを同じ思考の動きの中で取扱わなければならない。
未来の目的のために、過去に照らして現在を研究しなければならない。
人間の性質や制度のどんな部分も、感心の外にあってはならない。
目的意識に富むと同時に公平無私でなければならず、芸術家のように超然として清廉、
しかもときには政治家のように世俗に接近していなければならない」 経済学者のケインズによる『マーシャル伝』において、
優れた経済学者が稀にしか生まれない理由が述べられています。 これを読んでみて、いかがでしょうか。
経済学者に限らず、目指すべき人財像にも当てはまりますが、
こんな人財になれたらスゴすぎますよね。 なかなか思うようにはいかないものですが、
社外でも通用する優れた超一流の人財になるために、
自分で「理想とする人財像」を描いてみてはいかがでしょうか。
実際に描いてみると、
実現不可能と思われる上記のような理想像が出てきてしまうものですが、
そこに向かっていく姿勢を忘れないことが重要ですよね。 つまり、未来の目的(を達成するための理想とする人財像)のために
過去の自分を分析し、現在に取り組む必要があります。
そこで、理想に近づけないからといって落ち込むことはありません。
ただ
「自分はこういう人間になりたいんだなぁ」と眺めてみるだけでも違ってくるはずです。
まずは「気付かない」より「気付いた」ということに目を向けてみましょう。