1期生と3期生の成長
コンサルティングをしている某ベンチャー企業では、
以前は中途者のみ採用していたのですが、 順調に規模が拡大し、
ある年から新卒も採用していくことになりました。
そして4年経過した頃に、社長から
「新卒1期生(3名)と3期生(6名)の育つスピードが全然違います。
採用した時の能力などは3期生の方が上だったと思うのですが何故でしょうか?」
と尋ねられました。
これは恐らく、
ピグマリオン効果 (期待することによって相手もその期待に応えるようになる現象)
ではないかと思われます。
1期生ということで周囲も期待しますし、仕事も任せます(委任→責任発生)。
個人はもちろん、集団に対しても有効的に作用し、
1期生全体を大きく育たせたのではないでしょうか。
ピグマリオン効果そのものへの賛否両論はあるにしても、
やはり期待は人材を人財へと変化させ、本人の成果も上がります。
対して、3期生ともなると期待は相対的に下がっていきます。
仕事そのものも、1期生2期生がいるため、
多くを任せるということはしていなかったようです。
他にも色々と理由はあると思いますが、上述のように、
「期待」と「責任」が主な要因と言えるでしょう。
そろそろ配属先も決まり少し落ち着いた頃だと思います。
集団や個人に限らず、新人が入ってきたら大いに期待をしてあげましょう。
ただし、本人に負担を感じさせないように!というのが難しいところです。
そして、失敗すると分かっていても、仕事をたくさん任せてみましょう。
それが管理職・先輩としての第一の仕事であり責務でもあります。